怒涛の日々

ようやく怒涛の1週間が一段落した。
11月13日には大学の先輩の主催するマドリガル発表会に参加して、ラフマニノフのエレジーと前奏曲 嬰ハ短調「鐘」を演奏。
9月に弾いた時にはやっと自分のレパートリーになったと思えたのに、しばらく放置したら演奏が劣化して、なかなか9月の時の感覚は取り戻せないまま本番を迎えてしまった。まだまだ曲と仲良くなる時間が必要なのだと思う。
11月20日は鎌倉芸術館大ホールで勤務先の北鎌倉女子学園音楽科の高3クラスコンサートと定期演奏会が開催された。
コロナ禍のため、生徒演奏の伴奏は音楽科の教諭と講師が担当することになり、私も午前中に一人、午後一人、伴奏した。決まってから日が短く、普段とは違う種類の緊張感で辛い日々だったが、コロナ禍がなければ定期演奏会で生徒と共演することはあり得なかったので、終わってみれば貴重な思い出が一つ増えて嬉しかった。
翌日は茅ケ崎のル・シュマン・デ・ザールで師事している先生の発表会(Studio-Bコンサート)に参加。曲目はシューマンの子供の情景Op.15。
テクニック的には難しくないけれど内容は濃い曲。いつも本番では間違えないように弾きたい!という意識が強くて、頭の中で音符を追いかけてしまうのでけれど、今回は先生からのアドバイスもあり、音符を意識せずにイメージを大切にと心がけた。手元が怪しくなりそうで怖かったけれど、今までにない楽しさも感じながらの演奏になった。もっと複雑な曲できょうのような心持ちで弾けるかどうかはわからないけれど、徐々に試してみたい。コロナ禍の中、昨年に引き続き発表会を開催してくださった先生には感謝の気持ちでいっぱい。なかなか思うような演奏はできないし、手の調子もあまりよくないけれど、これからも弾き続けていきたい。